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【現地からお届け】イギリスと日本の大学、こんなに違うって知ってましたか?

こんにちは。留学カウンセラーの江口です。

今回のテーマは 「イギリスと日本の大学の違い」

1億2334万人の人口を抱えた日本の4年制大学の数は、現在796校。
それに比べて、人口が6955万人のイギリスでは165校。

日本は人口に対して大学の数が非常に多く「間口の広さ」と「柔軟性」が特徴なのに対して、イギリスでは大学数は日本の約5分の1にもかかわらず、教育の質の高さと国際的な信頼性が非常に高いという特徴があり、留学生の割合も全体の4分の1を占めています。

「大学って国が違っても大体同じでしょ?」と思われがちですが、実際は、入学の仕組みから授業スタイル、卒業後の進路まで、考え方が根本から違います。

イギリスの大学に進学する場合、事前にこうした違いを知っておくことで、ミスマッチを防ぎ、安心して準備ができます。
それでは、さっそく見ていきましょう。


1. 学びたいことを「入学前に決める」:専攻(subject)の決定が早い!

日本の大学では「学部」単位で出願し、入学後に専攻(ゼミ)を決めることも多いですが、イギリスではUCAS(大学出願システム)を使って、最初から“専攻単位”で出願します。

たとえば、

  • Psychology(心理学)
  • Computer Science(コンピューターサイエンス)
  • Law(法律)
  • Architecture(建築)

など、1つの学問分野を3年間(または4年間)かけて集中的に学ぶのが基本。
副専攻や幅広い科目を履修するアメリカ式とは異なり、非常に専門性の高いカリキュラムが組まれています。

💡補足:途中で専攻の変更はできる?
一部の大学では1年目の早い段階での変更が可能な場合もありますが、基本的には「出願時に選んだ専攻で学ぶ」と考えてください。
だからこそ、高校時代から「自分は何を学びたいのか」について向き合う必要があるのです。


2. 授業スタイルは「受け身」ではなく「主体的」

イギリスの大学では、講義(lecture)に加えて、

  • 少人数でのセミナーチュートリアル
  • 自主学習のための図書館・リーディングリストが中心となります。

講義は座学でも、ただ聞くだけではなく、事前にリーディングを済ませておくことが前提。
セミナーではその内容を基に**「自分の意見を述べる」ことが重視**されます。

🗣 ある学生の声:

「最初は“答えが1つじゃない”ということに戸惑いました。先生から“あなたはどう思う?”と聞かれ、考えることを求められました。」

これは、イギリスの教育が**批判的思考(critical thinking)**を重視しているから。
「知識を覚える」だけではなく、「自分で調べて、考え、主張する力」が問われるのです。


3. 評価方法はテストだけじゃない!エッセイとプレゼンの嵐

日本の大学では試験が成績の多くを占める傾向にありますが、
イギリスの大学ではエッセイ、レポート、プレゼンテーション、グループワーク、ディスカッション評価などが盛り込まれています。

特にエッセイは避けて通れません。2,000〜3,000語の課題が頻繁に出され、

  • 論理的な構成
  • 引用や参考文献(Harvard方式など)
  • 自分の主張と裏付け

がしっかりしていることが求められます。

📝 参考情報: 多くの大学には「Academic Skills Centre」や「Writing Support」といった学習支援部署があり、エッセイの書き方やプレゼン練習の指導も受けられます。


4. 入学は簡単でも、卒業は簡単じゃない?

日本の大学は「入るのが難しく、出るのが簡単」と言われることがありますが、
イギリスの大学はその逆。**「入るのは比較的柔軟、出るのは厳しい」**傾向があります。

・毎年の成績評価が卒業・学位の等級(class)に直結
・単位を落とし続けると進級できず、退学勧告になるケースもあり
・課題の提出期限は厳守。遅れると減点または無効

という、かなりシビアな面も。

📚 しかしそのぶん、一人ひとりの学習支援やメンタルサポートも充実しています。
「パーソナル・チューター」という担当教員がついてくれる大学も多く、
学習の進捗や精神的なサポートなど、定期的な相談の機会が設けられています。


5. 卒業後を見据えたキャリア支援

イギリスの大学は、学生の就職支援にも非常に力を入れています。
キャリアセンターでは、

  • CV(履歴書)の書き方指導
  • 模擬面接
  • インターンシップ情報の提供
  • ネットワーキングイベントの開催
    などを行っており、大学1年目からキャリア形成を意識するよう指導されます。

🎓また、大学によっては「サンドイッチコース(有給インターン付き4年制)」を提供しているところもあります。


まとめ:イギリスの大学で「自立した学び手」になる

イギリスの大学は、「受験さえ乗り切れば安心」という場所ではありません。むしろ、入学してからが本当のスタート。

でも、その分だけ、

  • 自分の好きな分野を深く学び
  • 論理的な思考力と表現力を育て
  • 世界中の学生と切磋琢磨しながら成長する

そんな一生の財産になる学びが待っています。

「イギリスの大学、気になるけど自分に合うか不安…」
そんな時は、いつでもお気軽にご相談ください。


🎓 UCAS(ユーカス)とは?― イギリスの大学出願はこのシステム一択!

イギリスの大学に出願する際は、UCAS(Universities and Colleges Admissions Service)という全国共通の出願ポータルサイトを通じて申し込みます。

全ての大学への出願がこのシステムを通して行われるため、非常に合理的かつ統一的です。

✅ 日本からでもUCASで出願します!

イギリス国内の学生はもちろん、海外(日本を含む)からイギリスの大学に進学を希望するすべての学生が、UCASを通じて出願します。
つまり、日本の高校に通っている生徒さんも、UCASにアカウントを作成し、オンラインで出願手続きを行うことになります。

UCASの出願には2つの方法があります:

出願方法 特徴
① 学校経由(UCAS登録校) 学校の先生が「予測成績」や「推薦状」の管理をしやすく、進捗もチェックしてもらえる。学校がUCASに登録されている必要あり。
② 個人出願(Independent applicant) 学校がUCASに登録されていない場合や、自分で手続きを進めたい場合。推薦状なども個別に準備する必要がある。

日本の多くの高校はUCAS登録校ではないため、「個人出願」という形で進める生徒さんが多いです。

その際、出願スケジュール管理やパーソナルステートメントの準備、推薦状の依頼などを自分で段取りする必要があるため、経験のある留学カウンセラーのサポートが心強いと感じる方が多いです。

✍️ UCASを使って出願する際の注意点(日本から)

  1. 英語力証明(IELTSなど)
    多くの大学が出願時にIELTSなどの英語スコア提出を求めています(スコア提出は後でも可の大学もあり)。
  2. 日本の高校の成績の扱い
    イギリスの大学側はAレベルやIBに慣れているため、日本の成績表の評価について補足説明が必要な場合もあります。
  3. 出願タイミングは早めに!
    時差や推薦状の依頼に時間がかかるため、遅くとも高3の夏には準備を始めるのが理想的です。
  4. 学部課程に直接進学できない場合もある
    一部の大学・専攻では、日本の高校卒業資格だけでは入学基準に満たず、ファウンデーションコースを経由する必要があります。

🔹 UCASを使ってできること

  • 複数の大学に同時に出願(最大5校まで)
  • オンラインで全て完結(紙の願書は不要)
  • 自分のステータス(合否や進捗状況)をマイページで常時確認
  • 志望理由書(Personal Statement)を一度書けばOK(※後述)

🔹 出願のタイミングと締め切り

UCASの出願は通常、9月初旬に受付開始し、締切は専攻や大学によって異なります:

専攻・大学 出願締切
医学・歯学・獣医学、オックスフォード・ケンブリッジ大学 10月15日(前倒し)
その他の専攻・大学 1月末(通常は1月31日)

💡締切は「提出期限」ではなく「UCASが受理する期限」なので、
余裕を持って出すことが大切です。

🔹 出願時に必要なもの(主な内容)

  1. Personal Details(個人情報)
    名前、生年月日、国籍、連絡先など。
  2. Course Choices(志望コース)
    最大5件まで出願可能。同じ大学の異なるコースに出すこともできますし、異なる大学に同じ専攻を出すのもOK。
  3. Education History(学歴)
    日本の高校名、在学期間、成績などを記入。
  4. Predicted Grades(予測成績)
    学校の先生が出してくれる「この生徒は最終的にこれくらいの成績を取るだろう」という予測。
    ※日本の学校では予測成績に慣れていないため、留学カウンセラーのサポートが役立ちます。
  5. Personal Statement(パーソナルステートメント)
    志望理由・学問への熱意・自分の強みなどを約4000字以内/47行以内でアピール。
    これは全ての大学に共通の1通だけを提出するので、専攻ごとの個別対策は不可
    → だからこそ、「なぜこの専攻なのか」を明確にすることがとても重要!
  6. Academic Reference(推薦状)
    学校の先生が書いてくれる英文推薦状。中立的な視点で学業面・人間性を評価してもらう形式です。

🔹 出願後の流れ

出願後、各大学から「オファー(合格条件付きの内定)」が届き始めます。

  • Conditional Offer(条件付きオファー):指定の成績を取れたら合格
  • Unconditional Offer(無条件合格):すでに条件を満たしている場合
  • Rejection(不合格)

合格通知が来たら、その中から「第一希望(Firm)」と「第二希望(Insurance)」を選びます。

そして最終的に、AレベルやIB、日本の高校の成績などが条件を満たせば正式合格となります。


🔹 UCASのメリット

  • 効率的に複数大学に出願できる
  • 「1本の志望理由書」で多くの大学をカバーできる
  • 出願状況・合否・返答などが全てオンラインで完結

💡現地カウンセラーからのアドバイス

日本の高校や保護者の方にとって、UCASはなじみのないシステムかもしれません。しかし、正しく使いこなせばとても便利で、明確で、受験の透明性も高いのが特徴です。

特に、パーソナルステートメントの質が合否に大きく関わるため、
「どのように自分をアピールすればいいのか」「どのポイントを強調すべきか」といったアドバイスが、成功のカギになります。

             

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