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ボーディングスクールの寮生活

こんにちは。留学カウンセラーの江口です。

イギリスのボーディングスクールを検討される際、多くの保護者の方が気になるのが「寮生活」です。イギリス独特の「ハウスシステム」は、日本の学校にはあまり見られない仕組みでありながら、生徒の生活や人間関係、学校全体の雰囲気を形づくる大切な要素になっています。今日は、このハウスシステムと寮のしくみ、実際の生徒の一日、日本人留学生が最初に戸惑いやすい点、そして保護者の方が学校訪問時に見ておくとよいポイントについてご紹介します。


ハウスシステムとは?

イギリスの多くのボーディングスクールでは、生徒は「ハウス(House)」と呼ばれるグループに所属します。ハウスは、学校を小さなコミュニティに分けたものと考えると分かりやすいでしょう。

  • 所属単位:全校生徒が10〜15ほどのハウスに分かれるのが一般的です。
  • 目的:勉強やスポーツ、芸術活動、さらには日常生活のサポートまで、学校生活のあらゆる側面をハウスが支えます。
  • 競争と絆:ハウス同士でスポーツ大会や音楽コンテスト、クイズ大会などを競い合い、仲間意識と健全な競争心が育まれます。

『ハリー・ポッター』のグリフィンドールやスリザリンも、このシステムをモデルにしています。


寮生活のしくみ

多くのボーディングスクールでは、ハウス=寮を意味する場合が多く、生徒はハウスごとの建物で生活します。

  • ハウスマスター/ハウスミストレス – 寮責任者が住み込みで生活をサポート。寮生の全てを把握している重要な役割の方々で、困ったことや相談はこの方々へアプローチする!と適切なスタッフへ連絡を取ることができる。
  • チューターやマトロン – 学習支援や体調管理を担当し、安心できる体制。
  • 部屋のスタイル – 低学年は複数人部屋、高学年になると2人部屋や個室に。
  • 食事と生活 – 食堂での食事、放課後のアクティビティ、学習時間(Prep)など、規則正しい生活が送れる環境。学校全体で食事をする学校と、寮ごとに食事をする学校あり。一般的なのは学校全体が大きなキャンティーンを利用して、ほぼ3食をそこで食べる。

ボーディングスクール生の一日(例)

  • 7:00 起床 – 寮母さんや上級生の声かけで一日がスタート。
  • 7:30 朝食 – 全校またはハウスの食堂で。
  • 8:30 授業 – 午前は主要科目、午後は芸術や実技科目。
  • 16:00 放課後活動 – スポーツや音楽、演劇、クラブ活動。
  • 18:00 夕食 – ハウスメンバーと会話を楽しみながら。
  • 19:00 自習(Prep) – チューターに質問できる学習時間。
  • 21:00 自由時間 – 共用ルームで友人と交流。
  • 22:00 就寝 – 年齢に応じて消灯時間が決められています。

日本人留学生が戸惑いやすい点

1. 食事のスタイル

イギリスの食事は日本に比べてシンプルで、味付けもあっさりしています。パンやポテトが多いことに驚く生徒もいます。ただし最近はベジタリアンやアジア料理の選択肢も増えつつあります。

2. プライバシーの感覚

数人部屋からスタートするため、最初は「自分の空間が少ない」と感じることも。ですが、生活の中で自然と「シェアする力」が身につきます。

3. コミュニケーション

イギリス人の生徒はフレンドリーですが、最初はジョークやスラングが聞き取りづらいことがあります。焦らずに「分からないことは聞く」姿勢でいると、すぐに打ち解けられます。

4. 規則正しい生活

自習時間や消灯時間などがしっかり決められているので、日本の自由な感覚に慣れている生徒は戸惑うことも。ただし、この規律が生活リズムを整え、学習習慣を自然に身につけさせてくれる大きなメリットにもなります。


保護者が訪問時にチェックしておくとよいポイント

学校見学やオープンデイに参加される際は、授業や施設だけでなく、寮の雰囲気やスタッフとの関わり方も確認されると安心です。

  • 寮の雰囲気
    共用ルームやベッドルームが清潔で、温かみがあるかどうか。掲示板や壁に生徒の作品や写真が飾られていると、生徒が活発に参加していることが分かります。
  • スタッフの対応
    ハウスマスターやマトロンが、生徒に対してフレンドリーで親身かどうか。保護者の質問に丁寧に答えてくれるかも大切なポイントです。
  • 生徒の表情
    寮内で出会う生徒たちの表情が明るく、挨拶が自然にできているかを見ると、その寮が健全に機能しているかを感じ取れます。
  • 食事の内容
    実際にランチやティータイムを見学できる場合は、食事のバランスやバリエーションもチェックしてみましょう。
  • 安全面
    寮の出入り管理や夜間の見回り体制など、安全対策がしっかりしているかどうかも確認すると安心です。

まとめ

イギリスのボーディングスクールの「ハウスシステム」と「寮生活」は、生徒にとって学びの場であると同時に、人として成長する小さな社会でもあります。

最初は戸惑うこともありますが、温かいサポート体制の中で、多くの日本人留学生が次第に環境に慣れ、充実した学校生活を送っています。

保護者の方が学校訪問をされる際には、授業内容だけでなく「寮での生活がどれだけ安心できるか」に注目していただくことで、お子さまに合った学校選びがより確かなものになるでしょう。

             

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